葬儀のメイクマナー|片化粧のやり方とパーツ別ポイントを解説

喪服.com 編集部です。葬儀のメイクは「派手にしない=ノーメイクでOK」と捉えがちですが、実際の作法は控えめに整えるのが望ましいとされています。NG行動とOK行動を対比で整理していきます。なお、メイクを控えめに整えるか、必要最低限のスキンケアだけにするかはご自身の体調や状況に応じて判断して構いません。

まず押さえる:葬儀のメイクは「片化粧」

葬儀のメイクの正解は、片化粧(かたげしょう)と呼ばれる控えめなメイクです。

片化粧(控えめメイク)◎ 正式マナー
ナチュラルメイク○ 許容範囲
フルメイク(華やか)× マナー違反
ノーメイク(すっぴん)△ 避けるのが望ましい

ナチュラルメイクは「自然に見えるよう作り込む」もの、片化粧は「あえて控える」もの、という違いがあります。ノーメイクが避けられる理由は、身だしなみを整えることが故人への敬意の表れとされているためです。

NG×OK 1:ベースメイク

NG:ツヤ肌・ラメ入り下地

肌にツヤやキラキラ感が出る仕上がりは、葬儀の場では華やかに見えてしまいます。最近主流のグロウファンデーションやラメ入り下地は不向きです。

OK:マットなパウダーファンデーション

肌色を整える役割に絞り、ツヤを抑えるのが正解です。

項目ポイント
下地マット系(ツヤのないもの)
ファンデーションパウダーファンデーションを選ぶ。ツヤ肌タイプは避ける
コンシーラークマ・シミのカバーはOK
フェイスパウダー仕上げに軽く押さえてツヤを抑える

ラメ・パール・パール感のあるハイライトは外してください。

NG×OK 2:アイメイク

NG:濃いアイシャドウ・跳ね上げライナー・つけまつげ

目元はメイクの中で最も「華やかさ」が出るパーツ。ここに色や線を足すと、片化粧の輪郭から大きく外れます。

OK:何もつけないか、ベージュ・薄ブラウンのみ

迷ったら何もつけないくらいで丁度よいです。それでもしたい場合は次の範囲に抑えます。

項目ポイント
アイシャドウ使わないのが基本。使うならベージュ・薄いブラウンのみ
アイライナー控えめに。太いラインや跳ね上げラインはNG
マスカラ使わないか、1度塗り。涙対策でウォータープルーフ推奨
つけまつげ外す
マツエク控えめなものなら可、装飾感が強いものは外す

NG×OK 3:眉

NG:太眉メイク・カラー眉マスカラ

トレンドの太眉や明るい眉マスカラは、葬儀の落ち着いた装いと釣り合いません。

OK:自然な形に整えるだけ

眉マスカラは使わないか、地毛に近い色のみ。太すぎ・細すぎを避けてナチュラルに描きます。

NG×OK 4:チーク・リップ

NG:濃いチーク・ツヤリップ・赤系リップ

赤・濃いピンクのリップ、グロスで艶を足す仕上げは避けてください。チークも血色を強く演出するものは控えます。

OK:ベージュ系のマット仕上げ

OKNG
ベージュ・薄いピンクのリップ赤リップ・発色の強いピンク
マットな質感グロス・ツヤのあるもの
色付きリップクリーム(ベージュ系)派手なティント

チークは原則として使わない、または血色の悪さが気になるときだけベージュ系をごく薄くのせる程度にとどめます。

年代別の調整

20〜30代

普段しっかりメイクをしている方は、いつもの半分以下に抑える意識が目安。アイメイクとチークを思い切って省くだけで片化粧に近づきます。

40〜50代

肌のくすみ・シミが気になる年代ですが、コンシーラー+パウダーで必要最低限のカバーに留めます。アイシャドウの代わりにアイブロウをきちんと描くだけで「整った印象」が出せます。

60代以上

無理にメイクする必要はありません。ベースメイク(下地+パウダー)だけでも肌色が整い、清潔感が出ます。リップは色付きリップクリームでの保湿程度で充分です。

ネイルが派手だったら

時間がある場合はベージュ系のマニキュアで上塗り、または除光液で落とす。間に合わない場合は黒い布製の手袋で隠して焼香時のみ外す対応が現実的です。具体策は葬儀のネイルマナーにまとめてあります。

男性の身だしなみ(メイク不要だが整えるべき部分)

男性にメイクのマナーはありませんが、髭・眉・肌の脂浮き・香水の4点は確認しておきましょう。

  • 髭:きちんと剃る(無精髭は避ける)
  • 眉:自然な形に整える
  • 肌:脂浮きにあぶら取り紙
  • 香水:つけない(無香料の整髪料を使用)

当日の崩れ対策

葬儀は2〜3時間に及ぶことが多く、涙や蒸れでメイクが崩れがちです。

  • 泣いた後:ティッシュで目元を軽く押さえ、パウダーで整える
  • 汗をかいた後:あぶら取り紙→パウダー
  • マスク着脱時:マスク内の蒸れに注意。外したタイミングでパウダーで直す

持っていると安心なのは、コンパクトミラー・あぶら取り紙・パウダーファンデーション・色付きリップクリームの4点です。

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よくある質問(FAQ)

Q. 眼鏡をかけていますが、メイクの注意点はありますか?

A. 眼鏡着用時はアイメイクを省いても問題ありません。フレームは黒やシルバーなど控えめなものが理想ですが、普段の眼鏡をそのまま使っても構いません。

Q. 日焼け止めは塗っても良いですか?

A. 問題ありません。日焼け止めはスキンケアの一環ですので、ツヤを抑えたマットな仕上がりのタイプを選んでください。

Q. 泣いてメイクが崩れるのが心配です

A. ウォータープルーフのマスカラ・アイライナーを使い、ベースメイクをパウダー中心にすると崩れにくくなります。あぶら取り紙とパウダーを持参しておくと当日の直しがスムーズです。