香典の連名の書き方|夫婦・会社・友人グループ別のマナーを解説

喪服.com 編集部です。連名の書き方は「人数」と「関係性」の2軸で答えがほぼ決まります。最初に早見表を出しておくので、急いでいる方はここだけ確認すれば足りるはずです。

まず確認:人数別の早見表

人数表書き(外袋)の書き方中袋の扱い
個人下段中央にフルネームを1名分裏面に住所・氏名
夫婦連名中央に夫のフルネーム+左に妻の名前のみ裏面に夫の住所・氏名(連絡先代表)
2〜3名右側=目上、左に向かって順にフルネーム裏面に全員の住所・氏名
4名以上代表者名+「外一同」または団体名+「一同」別紙に全員の住所・氏名・金額を書いて同封

名前の順番は「右側が上位」が原則。職場なら役職順、友人なら五十音順、夫婦なら夫を右(中央)にします。

関係別:いくら包むのが目安?

合計金額が「4」「9」(死・苦を連想)になるのは避ける、という原則だけ頭に入れて、関係性ごとの目安を見ていきましょう。

関係個人の場合連名(2〜3名)連名(職場一同・10名前後)
友人・知人5,000円5,000〜10,000円一人500〜2,000円・合計10,000〜20,000円
職場関係5,000円5,000〜10,000円一人1,000〜3,000円・合計10,000〜20,000円
親族10,000〜30,000円20,000〜50,000円(親族で連名はあまり使わない)

偶数(2万円・4万円など)は「割り切れる=縁が切れる」として避ける慣例があります。2万円を包むなら1万円札1枚+5千円札2枚にして、お札の枚数を奇数にする方法もあります。

夫婦連名

夫婦で参列するときは、原則として1つの香典袋に連名でまとめるのが一般的です。

表書き

1. 香典袋の下段中央に夫のフルネームを書く

2. 夫の名前の左側に妻の名前のみ(名字は省略)を書く

「山田太郎・花子」のケースなら、中央に「山田太郎」、その左に「花子」。

中袋

裏面には夫の住所・氏名のみを書きます。住所が同じである夫婦の場合、連絡先の代表として夫の情報を入れる形です。

例外

夫婦どちらも故人と深い関係(妻の職場の同僚+夫も別の縁で面識)といったケースでは、別々の香典袋を用意することもあります。

会社・職場一同

職場関係の訃報では、部署単位やチーム単位で1袋にまとめて出すことが多いです。

表書きの選び方

表書き使う場面
○○部一同部署全員が参加する場合
○○課一同課単位で出す場合
有志一同部署全員ではなく、有志メンバーで出す場合

会社名が長い場合は部署名のみでも構いません。会社の慶弔規程で対応が決まっていることもあるため、まず総務部や上司に確認するのが安心です。会社名義の香典が別途出る場合は、それと重ならないよう調整しましょう。

別紙(名簿)の作り方

4名以上の連名では、中袋の中に別紙を入れて全員の情報を伝えます。

  • 白い便箋やコピー用紙を使用
  • 氏名・住所・個別の金額を全員分記入
  • 役職順または五十音順
  • 合計金額も末尾に記載しておくと、ご遺族の確認がスムーズ

渡し方

代表者1名が受付で渡します。残りのメンバーは受付で記帳のみ。「○○部一同としてお持ちしました」と一言添えるとスマートです。

友人グループ

学生時代の友人グループや趣味の仲間で出すケースです。

表書き

3名以内なら全員のフルネームを並べる(右側=五十音順で先頭)。4名以上は代表者のフルネーム+左下に小さく「外二名」などと人数を書きます。

別紙

代表者名+「外○名」で出す場合は、中袋に別紙を同封し、全員の氏名・住所・金額を記載。友人同士は五十音順が自然です。

「個人として別途」も出していい?

連名とは別に、自分個人としても香典を出すこと自体はマナー違反ではありません。たとえば部署一同で出すが、自分は故人と特に親しかった、という場合は連名分+個人分で2袋を用意します。

判断の目安は次の3点。

  • 故人や遺族と個人的に親しい → 個人で出す
  • 職場の慣習として部署でまとめる → 連名で出す
  • 友人グループの中で自分だけ特に親しかった → 連名+個人で別途

香典返しへの配慮

連名で香典を受け取ったご遺族は、誰にどう返すべきか迷いがちです。一人あたり1,000〜2,000円程度の少額連名なら、「お返しのお気遣いはなさいませんように」と一筆添える方法があります。ただしご家庭の方針で「いただいた以上はお返しする」と考えるご遺族も多いため、辞退の意思を示すかどうかは状況に応じて判断してください。

返礼品が届いた場合は、代表者がまとめて受け取り、職場ならお菓子などをメンバーに分けるのが一般的な対応です。

関連記事: 香典袋の書き方完全ガイド袱紗の使い方・包み方香典を辞退されたときの対応

結論

連名の書き方は「人数で記入ルールが切り替わる」「合計金額は4・9を避ける」「代表者が渡す」の3つが軸です。あとは関係性に合わせて夫婦・職場・友人それぞれの型に当てはめれば、迷うことはほぼありません。

よくある質問(FAQ)

Q. 連名で出すとき、一人あたりの金額に端数が出てもいい?

A. 端数自体は問題ありません。重要なのは合計金額が4・9を含む数字にならないこと。集めた段階で端数が出るなら、代表者が調整して切りのよい合計にするとスムーズです。

Q. 連名の香典に新札を入れてもいい?

A. 個人の香典と同じく、新札はそのまま入れないのがマナーです。新札しかない場合は、軽く折り目をつけてから入れます。一方で、汚れすぎたお札・くしゃくしゃのお札も避けてください。

Q. 会社名義の香典と個人の香典は両方出せる?

A. 両方出して問題ありません。会社としての弔意と個人としての弔意は別の意味を持つので、慶弔担当が会社名義を手配し、自分は個人で別途用意するという形が一般的です。